県内でトップレベルの進学校ながら、甲子園において充分な実績を残している名門、米子東高校。
そんな米子東を指揮しているのは、チームに新たな黄金期をもたらした若き名将、紙本庸由監督である。
紙本監督が就任した当初の米子東は、甲子園から遠ざかっているだけでなく、県大会の初戦敗退が続いているなど低迷期であった。
チームを復活させることを目標に監督をスタートをしたが、勉強との両立や強豪私学の壁もあり、周囲からは諦めの声も少なくなかった。
それでも、科学的根拠に基づいた合理的な練習で練習量の不足を補ったり、タイムマネジメントで生産性の向上を目指すなど、様々な工夫を重ねた。
また、自分のためだけに野球をするのではなく、仲間や家族、応援してくれる人々のための野球をスローガンに掲げ、意識や意欲を高めるようにもした。
その結果、チームは急激な成長を遂げ、就任から僅か6年後には春夏連続甲子園出場を成し遂げたのであった。
その後は、甲子園で勝つ野球を追求し、定石やセオリーなどを一から見直す作業を行い、新しい野球の構築に励んでいる。
工夫と努力でチームを復活へと導き、新しい野球で甲子園でも躍進を目指す紙本監督に、今後も注目したい。
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