負ければ終わりのプレッシャーに加え、5万人近くの大観衆の声援による独特の雰囲気を持つ甲子園では、選手たちの本来の力を発揮することは難しい。
そんな甲子園の難しさを克服するために、力をつけさせるのではなく、力を発揮できるような準備をするといった、独自の指導スタイルを続けているのは、前橋育英を指揮す荒井直樹監督である。
荒井監督は、実力や身体能力など野球面では強豪校に劣る自チームと自らの采配を考慮し、時間厳守やゴミ拾いなどの日常生活の「当たり前」を徹底さることをモットーとしている。
一見、これらの取り組みは、野球の上達に繋がるようには思えないが、毎日徹底して続けることで、小さな成功体験や自信が得られたりするといった、メリットがある。
また、ゴミを拾うことで視野が広がったり、時間を守ることで準備の大切さを学ぶなど、技術の支えとなる能力や考え方が身についている。
そして、公式戦の試合が行われる日も、例外なく恒例のゴミ拾いを行う徹底ぶりは、住民からの応援に変わり、やがては甲子園を味方にする力にもなってくのだ。
全国制覇を筆頭に、数々の実績を残してもなお、自身の指導哲学にぶれることなく貫く荒井監督と前橋育英の徹底力は、凡人の域ではないことは確かだ。
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「「何事も決めた以上は徹底することが大切なんです」/ 前橋育英 荒井直樹監督」への1件のフィードバック