「本物とは、中身の濃い平凡なことを積み重ねること」/ 前橋育英 荒井直樹監督

2013年夏の選手権大会を初出場初優勝して以降、名門の仲間入りを果たした、群馬県の前橋育英高校。

下馬評ではノーマークであったものの、二年生エースを中心とした守りからリズムを作り、ワンチャンスで点を挙げ、6試合中4試合が1点差ゲームという接戦を制して、全国制覇を成し遂げたのであった。

そんなチームを指揮するのは、社会人野球も経験し、日大藤沢での指導歴もある荒井直樹監督である。

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荒井監督は、野球に関しては、全く怒ることをしない指導でチームを作り上げている。

怒る指導では選手が「行動」をするものの「成長」はしないことを踏まえ、積極的な指導はせず選手たちに考えさせる、「教えない教え」のスタイルを確立している。

しかし、野球以外の生活面などには厳しく指導を行なっている。

野球の技術に関係なくできる、挨拶掃除などはできていない際には、容赦なくカミナリを落とし指導をしている。

野球では、特別なノルマやメニューを課すことはしないが、キャッチボールや全力疾走など、当たり前のことを当たり前にできるようになるまで徹底し、選手たちを鍛えている。

そんな「凡事徹底」の精神は、優勝時にも揺らぐことなく、大会期間中続けていた宿周辺のゴミ拾いを最後まで続け、群馬へ帰ったのであった。

野球の指導より、生活面の指導の時間が多いこともあり、時には周囲から批判を浴びることもあった。

しかし、批判や結果に左右されることなく「当たり前」を徹底したことで、全国制覇を成し遂げられ、その後も甲子園に出場し続けられているのだろう。

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