夢を語ることは誰にでも許されている権利であると同時に、傍から見ればバカげたものであっても、堂々と口にすることは決して恥ずかしいものではない。
もちろん、夢を語っただけで叶うほど人生は簡単ではないため、叶えたい場合には、努力や鍛錬に励み力や能力を身につけていかなければならないものである。
しかしながら、努力や鍛錬といったものは、圧倒的な数をこなしたり壮大な時間をかけて取り組んでも、正しくなければ身にならず夢は叶わない。
そんな考えから天理高校を指揮している中村良二監督は、夢を口に出すことの大切さと、夢を叶えるための適切で正しい努力を教えている。
中村監督は、選手時代に一般生として入部するも、地道な鍛錬を重ね3年時には主将として、全国制覇を成し遂げるなどの輝かしい実績を残している。
そこで指導者となった当時から、自身の経験を選手たちに伝えるとともに、高校野球の限られた時間の中で夢を叶えるために、正しいアプローチをするよう促している。
もっとも、選手たち本人にやる気がなければ意味がないとして、無闇に追い込むのではなく、アドバイスや課題克服のヒントを与える程度にとどめている。
甲子園や日本一といった夢へ監督が導くのではなく、指導者はあくまでもサポート役に徹し、選手が主体として活動させる中村監督のスタイルが、天理高校の強くするのだろう。
↓中村良二監督の記事はこちら↓
- 「練習は人にやらさられるのではなく、自らやることが大切」/ 春日部共栄 本多利治監督
- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」/ 池田 岡田康志監督
- 「一つのミスがゲームを落とす」/ 九州国際大付 楠城徹監督
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