「与えられた状況で、最善を尽くそうとすることで得られるのが結果です」/ 明石商業 狭間善徳監督

無名の公立高校であった、明石商業が全国トップレベルにまで成長したのには、チームを指揮する狭間善徳監督の、選手たち以上とも称される圧倒的な努力があったからである。

野球に全てを費やし、「間違った努力や足りていない努力は、努力ではない」と身をもって示す姿は、部員だけでなく、他校の名将として語られる指導者ですら一目を置く程である。

明石商業の記事はこちら。

挟間義徳監督の記事はこちら。

狭間監督は、甲子園の土壇場で見せるスクイズや、相手の裏をかく選手起用などで、流れを一気に変える采配を見せ、周囲からは「狭間マジック」とも称されている。

もちろん、この「狭間マジック」と称される采配には、思いつきや勢いといったデタラメなものではなく、正確な「タネ」と「仕掛け」がある。

野球は確率のスポーツである」という持論から、データを重視し、練習では成功の確率を上げ、ミスの可能性を減らすように取り組ませている。

カウントやランナーの位置などのあらゆる場面を想定させては、その場面で使える作戦を見極めたり、データの正誤を確かめるなど、常に「確率」を意識した状態で練習を行っている。

【関連】明徳義塾の記事はこちら。

【関連】馬淵史郎監督の記事はこちら。

また、大会前になれば、各球場に部員を派遣させたり、県外であれば関係者に協力を要請するなど、出場チームのデータ集めを行うことも続けている。

集めた情報は、選手たちが練習を終えた後に、何度も繰り返し見直したり、確認をしたりしながら、特徴や癖を見つけ出しては、自チームのデータと比較したり、照らし合わせ、勝つ可能性のある策を選んでいるのだ。

この根拠のあるマジックの「タネ」と「仕掛け」こそが、明石商業の最大の強みであり、 躍進を支えているのだろう。

部員数は多い年で100人を超え、練習スペースや時間は公立高校故に限られているが、できる範囲の努力を全て実行し、勝利を目指す狭間監督の情熱が、全国制覇へ導く「確率」は極めて高い。

【関連】重宮涼選手の記事はこちら。

【関連】報徳学園の記事はこちら。

【関連】神戸国際大付属の記事はこちら。

【関連】東洋大姫路の記事はこちら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です