「指示通りのことを徹底するだけでは、この爆発力は生まれない」/ 富山第一 黒田学監督

高校野球100回の選手権の歴史で勝ち星は28と全国的に見ても少ない富山県勢。

しかし、近年は北陸勢の最大の敵である雪のハンディを感じさせない戦いを繰り広げている。

甲子園でも上位進出を果たし、選手権では4度の16強進出(そのうち1回は8強進出)するなど、全国レベルに対応しつつある。

そんな富山県の中で近年力をつけているのが、富山第一高校である。

チームを指揮するのは、富山出身の黒田学監督である。

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「自分で気づいて発した言葉でなければ意味が無い」/ 佐賀商業 森田剛史監督

私学勢が甲子園の上位進出の大半を占めはじめた平成の時代に、二度の公立勢による全国制覇(選手権)を成し遂げた佐賀県勢。

94年夏の甲子園の決勝戦で9回に満塁本塁打で試合を決め、県勢初の全国制覇を成し遂げたのが、県勢最多出場を誇る佐賀商業高校だ。

チームを率いているのは、OBでもある森田剛史監督である。

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「高校野球では勝ったチームが強いんです」/ 二松学舎大付 市原勝人監督

東の横綱と言われている帝京筆頭に、関東一高など甲子園の常連校、上位進出校など強豪多数の東東京。

そんな東東京で上位進出を続け、甲子園でも実績を残し、全国から注目を浴びているのが、二松学舎大付属である。

昭和57年のセンバツ準優勝後はやや甲子園から遠ざかっていたものの、近年は東東京大会連覇するなど再び力をつけている。

そんなチームを作り上げているのが、市原勝人監督である。

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「一球ごとに意味がある」/ 近大附属 藤本博国監督

昭和最強と称されていたPL学園、平成最強の呼び声高い大阪桐蔭など、高校野球界のトップのチームが存在する大激戦区、大阪。

ファンの間では、「甲子園の1回戦よりもレベルが高い」と言われることもある。

そんな大阪において、記念大会を二大会続けて制し、甲子園出場を決めたのが近大附属だ。

昭和42年のセンバツで甲子園初出場を果たすと、平成2年のセンバツでは、全国制覇を成し遂げた実績もある。

甲子園出場回数は少ないものの、府大会や地区大会では上位進出の常連でもあり、全国からも注目を集めるチームである。

そんなチームを率いているのが、藤本博国監督である。

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「『何をやるか』ではなく、『どうやるか』」/ 土浦日大 小菅勲監督

高校野球の歴史で最強チームと称されている「KKコンビ」を中心としていたPL学園 (1983年〜85年)に夏の甲子園唯一の黒星をつけたのが茨城県の公立取手二高だ。

取手二高の優勝は県勢初の快挙でもあり、延長戦を制しての激闘であったことから、全国から注目を集めた試合でもある。

そんなチームで選手として甲子園で活躍し、下妻第二で監督としても春夏甲子園を経験した実績を持っているのが、小菅勲監督である。

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「だから何がしたいのか」/ 北海 平川敦監督

高校野球の北海道の歴史と言えば北海高校の歴史そのものであると言っても過言ではないだろう。

夏の選手権は100回中38回出場し、文句なしの全国トップの数字を残す。

2016年夏には88年ぶりに、全国のベスト4に進出し勢いそのままに準優勝を成し遂げ、近年も躍進を続けている。

そんな伝統校を、26歳の若さで率いるようになったのが、平川敦監督である。

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「このユニフォームを着るもんの責任や」/ 高知商業 上田修身監督

2002年の全国制覇以降、明徳義塾が県内、全国の常勝軍団として活躍を続けていた。

そんな、一強に待ったをかけたのが、春夏合わせて、甲子園で60を超える勝ち星を挙げている高知商業高校だ。

100回大会では、前年秋の神宮大会チャンピオンでもあり、9連覇に王手であった宿敵明徳義塾を大差で倒し甲子園出場を決めた。

そんなチームを指揮するのは、OBであり、 甲子園出場経験とセンバツを制した経歴を持つ上田修身監督だ。

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「嫌われ者でいいんです」/ 鳴門 森脇稔監督

古くから、徳島商業池田などを筆頭に公立勢が活躍している徳島県勢。

全国で唯一の私立高校の甲子園出場がない都道府県として有名でもある(※私立で硬式野球部があるのは1校のみ)。

そんな徳島県で、近年再び甲子園の常連校となり、全国でも躍進を続けているのが鳴門高校だ。

昭和25年夏、27年センバツは準優勝、26年のセンバツでは優勝の実績があり、昭和の終盤はやや甲子園から遠ざかっていたものの、平成に入っても3度8強進出するなど、復活を果たした。

チームを指揮しているのは、OBでもある森脇稔監督である。

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「負けたら自分のせいだ」/ 日本航空石川 中村隆監督

近年急激に力をつけているのが、北陸勢である。

2015年敦賀気比センバツ制覇以降、全国大会で上位進出が増えてきた。

そんな中でも、新勢力として全国でも活躍するのが、日本航空石川高校である。

2017年の北信越大会を制すると、翌年のセンバツでは、強豪校を倒し8強まで勝ち進んだ。

チームを指揮するのは、中村隆監督である。

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