チームの歴史が古いだけでなく、全国での成績も充分に残している北海道の北海高校。
夏の甲子園最多出場記を保持していることに加え、春夏いずれの甲子園でも全国準優勝の経験があることから、全国レベルの強豪として認識されている。
そんな伝統と実績を兼ね備えた高校野球界を代表する名門、北海高校を指揮しているのは、OBの平川敦監督である。
平川監督は、学校史上初の夏の甲子園準優勝へと導いた実績や、高校日本代表チームの指導者を務めた経験があり、名将と称されることも多い。
しかし、就任時から「高校野球は教育の一環」という考えを貫き、一度も勝利だけを求めるようなことはしていない。
実際、日々の練習では、野球を通して考える力を養わせたり、努力の大切さを学ばせるなど、野球人としてではなく、人として成長させている。
監督に就任して最初の10年程は、甲子園から遠ざかるなど、低迷期を迎えたことで、周囲からその指導方針に対して厳しい意見が寄せられることも少なくなかった。
それでも、目標は勝利や甲子園としなからも、教育という目的はブレることなく持ち続け、選手たちに勝つこと以上に重要な人間力を身につけさせて、一人前へと育て上げることに力を注いだ。
野球の名門でありながらも、その肩書きにとらわれることなく、教育を重視した指導を続ける平川監督こそ、高校野球の指導者のあるべき姿なのだろう。
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- 「エースやレギュラーは野球だけでなく、学校生活もきちんとして、信用される人間でなければならない」/ 松山商業 一色俊作監督
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