「大事なときだけ力を発揮しようとしても無理です」/ 北海 平川敦監督

高校野球の歴史を語る上で欠かせない北国の伝統校、北海高校の存在である。

伝統の「守備力」を軸にそつのない野球で、夏の甲子園は全国最多出場を記録し、1963年のセンバツ、2016年の選手権では準優勝の成績を残している名門校である。 

チームを指揮するのは、OBでもある平川敦監督である。

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監督就任当時は、「駒大苫小牧」の壁に何度も阻まれ、8年間甲子園から遠ざかるという厳しい状態であった。

そこで、全国制覇を経験し、北海道の野球を大きく変えた当時の駒大苫小牧香田誉士史監督に指導方法や練習への姿勢などを学びに行き、本気で「甲子園」と「日本一」を目指すチーム作りを学んだのだ。

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駒大苫小牧では、野球に対する意識の高さだけでなく、日常生活から土台を作り上げていたのだ。

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その経験から平川監督は、学生野球憲章にのっとっり高校野球が教育の一環であることを前提とし、人間教育から指導を始めた。

考える力我慢することなどの野球には直接関係しないような部分も見直し、「素の自分」を鍛えさせることに取り組んだのだ。

グランドにいるときにできていても、家庭や学校ではできないのは「本物」ではないと考え、普段から何事もきちんとできる部員を育てたのだ。

やがて選手たちは、嫌なことやしんどいことはを進んでやるようになったことで、試合での苦しい場面を簡単に乗り越えられる精神力が身についたのであった。

人間教育の強化で更なる強さを得た北海は、初の全国制覇を目指し、日々成長を続けている。

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