中国地方を代表する伝統校として、高校野球界を引っ張り続けている広島県の広陵高校。
そんなチームを指揮しているのは、全員野球をモットーに指揮するOBの中井哲之監督である。
広陵高校には毎年、甲子園や全国制覇を夢見る選手たちが、全国各地から集まってくるため、部員が100人を超えることは少なくない。
従って、レギュラーやベンチ入りメンバーの争いは熾烈なものであり、その座を掴めない選手たちの方が多い。
しかし、中井監督は試合に出ることが全てという考えではなく、チームのために三年間どれだけ行動したかを重視している。
レギュラー選手たちは技術で貢献する一方、補欠の選手たちはサポート役として、チームに貢献して欲しいと考えているのだ。
そして、チームのためになることは、考えたり口にするだけでなく、実際に行動で示すよう求めている。
もちろん、成長途中の高校生故に失敗や足りない部分もあるが、行動したことには叱責せず評価し、挑戦する背中を押し続けている。
全員がチームのために行動し続ける伝統を受け継ぐ、広陵高校はこれからも躍進を続ける。
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