「甲子園だけが人生のすべてではない」/ 広陵 上本博紀選手

2003年のセンバツ大会で、3度目の全国制覇を成し遂げた、広島県の広陵高校。

当時、2年生ながら先頭打者を務めていたのは、大会個人安打2位タイ記録となる、12安打を放つ活躍で、チームの優勝に貢献した、上本博紀選手である。

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上本選手は、小学4年時に、ソフトボールを始めると、中学時代には、軟式野球のクラブチームに所属し、機動力を武器として身につけていった。

広陵高校へ進学後は、厳しい寮生活や、チームのルールなどに苦戦し、野球以前のことに慣れるのに時間を要していた。

それでも、チームの全体練習が終われば、毎日欠かさずバットを振り込むなどの、地道な努力を重ね、1年夏からベンチ入りを果たすと、2年のセンバツでは優勝に貢献し、続く夏の甲子園では、先頭打者本塁打を放つ活躍も見せた。

2年秋以降の新チームでは、主将に任命され、チームを引っ張る仕事を担うと、チームの捕手不足に伴った、守備位置を捕手へと転向するなど、負担は大きくなった。

しかし、捕手の経験を通して、視野が広がったり、野球の奥深さを学べるなど、苦労以上のメリットがあり、成長を後押ししていった。

3年時は、センバツのみの出場し、夏は甲子園は逃したが、甲子園以上の大切なものを見つけた3年間を過ごしたのであった。

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