7年連続の出場となった、2016年の夏の甲子園で、4強進出を果たした、高知県の明徳義塾高校。
当時、2年生ながらチームの中軸を担っていたのは、甲子園で満塁ホームランを放つなどの活躍を見せた、西浦颯大選手である。
西浦選手は、小学年から野球を始めると、中学時代には日本代表に選出されるなどの実績を残していたこともあり、全国からも注目を集める存在であった。
明徳義塾進学後は、周囲からの期待を受けながらも、プレッシャーに感じることなく、のびのびとプレーし、夏の県大会にもベンチ入りするなど、充実したスタートとなった。
しかし、夏の県大会では不振が続き、チームは優勝するも、甲子園のベンチ入りははたすことができなかった。
また、好成績を残したことで、他チームからマークされたり、ネットで過大評価をされるなどの、周りの環境にも苦しめられ、中々スランプを脱出できずにいた。
そんな悔しさを糧に、全体練習が終わった後もひたすらバットを振り続け、1年秋からは3番打者としてレギュラーの座をつかんだ。
冬場には、本塁打や長打も持ち味であったが、チームの勝利にの貢献するための打撃を心がけ、大振りせずコンパクトなスイングを身につけていった。
迎えた2年夏には、甲子園で満塁ホームランを含む大活躍を見せ、チームを4強へと導くと、翌年も春夏連続で甲子園出場を果たしたのであった。