7度の甲子園優勝を記録し、幾人ものスター選手を輩出している、高校野球界を代表する名門として認識されているPL学園。
そんなPL学園で、春夏合わせて6度全国制覇へ導いた実績を残し、チームの黄金期を築いたのは中村順司監督である。
中村監督は、就任後直ぐのセンバツ大会で優勝を果たすと翌年の春も制するなど、指導者生活を甲子園連覇でスタートした。
以降も、甲子園20連勝や春夏連覇に、多数のプロ野球選手を育て上げるなど、数々の実績を残した。
そのため、世間からは野球の技術指導や戦術の指導ばかりが注目を集めていた。
しかし、中村監督が最も力を入れていたのは人間教育であり、技術指導はほとんどすることはなかった。
実際、球道即人道というモットーで指導を行い、グラウンドでの過ごし方が人生に反映するとして、取り組む姿勢を重視していた。
その結果教え子たちは、野球人ではなく野球ができる立派な人間として卒業し、次のステージでも活躍をし続けている。
上手い選手や強い選手ではなく、素晴らしい選手を育て続けた中村監督は、名将でもあり教育者でもあったのだろう。
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