鋭い観察眼で選手の特性や試合の流れをを見抜き、ドンピシャな采配や選手起用を行う「木内マジック」で、甲子園を3度制した名将、木内幸男監督。
そんな名将は、自身のような物事を見極めたり、本質を見抜く目を、選手たちにも養わせるために、野球の奥深さを伝えることに専念した指導を行っていた。
そのため、練習では、野球部でお馴染みの冬場の走り込みや個人ノックといった練習は一切行わず、紅白戦や実戦形式のメニューのみを取り入れていた。
また、夏場は3時間未満の全体練習しか行わないなど、全国レベルのチームとしては異例の練習時間の少なさではあった。
それでも、質が高く効率の良いものを取り入れたり、試合中にも気になったことは、選手たちに聞こえるように口に出し、その場で勉強させるなど、他者とは異なったアプローチではあったが、育てることに妥協はしなかった。
そして、特定の選手を指導する際にも、マイクを通して言葉をかけることで、全員が聞こえる状態を作り、同じ指導を何度もしないで済むような工夫も凝らしていた。
80歳までグラウンドに立ち続け、茨城の高校野球の基礎を作り上げた木内イズムは、教え子やチームに浸透し、伝統として受け継がれている。
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