甲子園で春夏合わせ2度の優勝と2度の準優勝を記録する、茨城の名門、常総学院高校。
そんなチームを指揮していたのが、甲子園に春夏合わせて20度導き、3度の優勝を記録し、勝ち星40を挙げるなどの成績を残している木内幸男監督である。
木内監督は、「木内マジック」と称される大胆な作戦や、意表を突く選手起用などの頭を使った采配で、全国から注目を浴びていた。
他の強豪校とは異なり、練習量で成長をさせるのではなく、短い練習時間でサインプレーや状況破断能力を鍛えさせ、「マジック」の「タネ」を仕込んでいた。
県大会や地区大会でも、決勝戦から逆算して選手を起用したり、1、2回戦にはベンチ入りメンバーをほとんど試合に出場させ実戦で試すなどの独自のスタイルは、唯一無二であった。
また、自分勝手な言い分は聞き入れないものの、選手たちからの積極的な意見は取り入れ、采配やサインの不満に対しても、意欲的なものであれば聞き入れ、選手たちを常にのびのびとプレーをさせて、良いところを最大限に引き出していた。
その結果、選手たちに自然と責任感や自覚が生まれ、一つのプレーに対する意識が向上し、隙のない野球を作り上げることができていたのだろう。
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