野球だけでなく物事取り組む上では、上手くいかないことや悪い状況に陥るケースが多く、想定していたカベ以上の障害に阻まれると、挫折や妥協をしてしまうものである。
特に、あまりにも辛い場面に遭遇すれば、周囲の人の環境を羨んだり、自身に降りかかる逆境に対して言い訳や弁解をして、つい逃げ道を探してしまう。
だが、与えられた条件や限られた環境から逃げていては、永久に成果は出ないため、一つずつ課題と向き合い、真剣に努力を続けていくことが必要である。
そうした考えから、常に選手たちが最大値を試合で出せるよに、誰よりも努力を続けているのは、明石商業を指揮している狭間善徳監督である。
狭間監督が選手たちに求めているのは、周囲が認めるような「満点」ではなく、個人やチームが持っている「全力」を発揮することである。
そこには、その日の調子や相手チームの力、試合の緊張感など、条件は場面や場所に応じて異なるが、その瞬間に最も良いプレーや作戦を実行することが、結果につながるという考えがあるからだ。
どんな状態でも全力を尽くすことを妥協せず、結果を出すために努力を惜しまない狭間監督の野球が、甲子園を制する日は近そうだ。
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