「人の痛みが分かる人間になりなさい」/ 明石商業 狭間善徳監督

夏の県予選は2010年以降ベスト8以上という驚異的な記録を筆頭に、近年県内では抜群の安定感を残している明石商業高校。

地区大会でも、上位進出の常連でもあり、甲子園初出場となった16年のセンバツでは8強、その後の19年は春夏連続の甲子園4強進出と、優勝候補にも名を連ねている。

そんなチームを指揮するのは、名門、明徳義塾高校の附属中学の軟式野球部を4度の全国制覇へ導いた実績を持つ、狭間善徳監督である。

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狭間監督は、「野球は確率のスポーツ」という持論から、データを軸とした野球で、相手や自チームを数値化して分析して、試合に望んでいる。

そのため、県大会では、ほとんどの試合にデータ班を派遣して、ビデオやメモで記録させ、監督を中心に、投手や打者の癖や長短所、作戦の傾向などを研究して、対戦の際に活用している。

試合では、記録には残らないものの、適切なポジショニングで定位置では安打の当たりをアウトにするなど、ほぼ毎試合データの研究成果出ている。

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一方で、自チームの練習では、基礎練習を中心に行い、基礎基本を徹底して身につけさせ、成功の確率を上げることを意識している。

攻撃では、積極的な攻めが印象的ではあるが、失敗のリスクが低く、成功の可能性が高い作戦を監督が選んだ結果である。

練習時に、スクイズやエンドラン、盗塁などあらゆる作戦を、様々な場面を想定して行わせ、どの選手がどの作戦を得意としているかを監督は常に把握し、それらを確認するためにも、敢えて格上の相手と練習試合を組むことも行っている。

練習試合自体は1試合ではあるが、試合前の「準備」と試合後の「反省」を含めて、「一度に3試合」と称して、課題に対しても短期間で克服するように意識を持たせている。

また、上級生ほど手本になるように動くことや、支えてくれている人を大切にすることなど、人間としての部分も指導し、時には監督が自ら実践し、一緒になって汗を流すこともある。

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甲子園と同じ質の土の内野グランドや室内練習場があるものの、他の部活との併用しなければならないことや、公立ならではの都合もあり、決して恵まれている環境ではない。

しかし、それを言い訳にせず、圧倒的な「準備力」でカバーしていることで、名門私学を筆頭に、参加校が150を超える激戦の兵庫県で上位進出を続けらるのだろう。

地元代表として、明石商業は2002年のセンバツを制した報徳学園以来の兵庫県代表校の全国制覇を目指している。

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