指導者という仕事では、客観的な視点で観察したり、結果から物事を分析して、アドバイスを送る業務がある。
当人が気づいていない失敗の原因を伝えたり、自覚していない長所を引き出すためには、必要であるからだ。
しかし、理想を追い求め過ぎるあまり、ついつい上から目線になったり、現実的でない目標を設定してしまう者も多い。
高いゴールに向かわせることは、決して間違ってはいないが、無茶や理不尽を強要しては、人を伸ばすことはできない。
そんな考えから、秋田商業を指揮していた小野平監督は、教える内容を自ら挑戦するなどして、同じ目線で接することを意識していた。
小野監督は、球界を代表する名門、秋田商業の監督に就任すると、その名に恥じない、幾多もの功績を残していた。
だが、どんなに実績を残そうとも、選手たちの意見を聞き入れ、自分の価値観や考え方を強制することはしなかった。
また、どれだけ理屈が正しくとも、現役時代の自分ができなかったことを、厳しく指摘するようなことはしなかった。
その結果、選手たちとの深い信頼関係が築け、指導者も含めた全員野球という武器が得られ、全国レベルのチームを、幾つも作り上げることができたのだろう。
PL学園 中京大中京 仙台育英 佐賀北 作新学院 健大高崎 八戸学院光星 前橋育英 北海 名言 報徳学園 大阪桐蔭 履正社 帝京 常総学院 広陵 愛工大名電 日大三高 日本文理 早稲田実業 明徳義塾 明石商業 明豊 星稜 智弁和歌山 智弁学園 東海大相模 松山商業 横浜高校 池田高校 済美 県岐阜商 箕島 習志野 聖光学院 興南 花咲徳栄 花巻東 近江 開星 静岡 駒大苫小牧 高松商業 高校野球 龍谷大平安
- 「比べるのはあくまで自分自身」/ 土浦日大 小菅勲監督
- 「勝つことよりも大切なことがある」/ 弘前学院聖愛 原田一範監督
- 「努力しているか、していないのかは周りの人が思うこと」/ おかやま山陽 堤尚彦監督
- 「エースやレギュラーは野球だけでなく、学校生活もきちんとして、信用される人間でなければならない」/ 松山商業 一色俊作監督
- 「目の前の結果にこだわりすぎてはいけない」/ 神村学園 小田大介監督