「貢献の仕方というのは試合に出るだけじゃない」/ 花咲徳栄 岩井隆監督

埼玉県勢初の夏の甲子園での全国制覇を成し遂げた、花咲徳栄の強さの秘訣は、岩井隆監督の指導スタイルにあった。

岩井監督は、前監督の急逝を受け監督代行という肩書きからチームを指揮する立場となったこともあり、就任当初は結果にだけこだわり、選手や理論などを一切無視した指導であった。

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「一人の力では絶対に勝てないし、みんなで力を合わせないと上は目指せない」/ 二松学舎大付 鈴木誠也選手

2012年の夏の東東京大会で、優勝候補に挙げられながらも、準決勝で後の優勝校相手に涙をのんだ二松学舎大付属高校。

当時、チームのエースを務めていたのは、打者としても高校通算43本塁打を記録するなど、二刀流の活躍を見せていた、鈴木誠也選手である。

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「学校のグラウンドに甲子園への切符が落ちとる」/ 済美 上甲正典監督

厳しい指導が注目されると、怖さだけが認識され、優しさや笑顔は作りものと批判されることが多いが、ほとんどの指導者が、怒っている時の方が演技なのだろう。

それを象徴するのが、宇和島東済美の両校でセンバツ甲子園初出場初優勝へ導くなどの功績を残してきた、上甲正典監督である。

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「上手くなるには、自分で数をこなしていくこと」/ 習志野 宮内和也選手

2011年の夏の甲子園に、春の関東大会王者として出場し、周囲からマークされながらも、8強に進出した千葉県の習志野高校。

当時、チームの主将を務めていたのは、俊足好打の1番打者として攻守に渡る活躍で、プレーでもチームを引っ張っていた宮内和也選手である。

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「与えるとか教えるのではなく、考えたり感じたりする力を養わせたい」/ 前橋育英 荒井直樹監督

2013年の夏、「当たり前のことを当たり前にする」というチームスローガン通りの試合運びだけで、ノーマークの前橋育英は、初出場で甲子園を制したのであった。

名だたる名門や注目選手が登場した大会であったため、大きな特徴や実績もない前橋育英は、下馬評では初戦突破が関の山だと考えられていた。

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「怪我をしても、何もできないわけじゃない」/ 智弁和歌山 西川遥輝選手

2010年のセンバツ大会で、名将、高嶋仁監督に監督勝利数単独トップとなる59勝目をもたらした、智弁和歌山高校。

当時、チームの主軸を務めていたのは、走攻守三拍子揃ったプレースタイルで、全国から注目を集めていた、西川遥輝選手である。

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「勝ち負けより、まず目標をどこに設定するのかが一番大事」/ 作新学院 小針崇宏監督

史上初の春夏連覇を成し遂げた名門、作新学院を23歳の若さで指揮を執ることとなったのが、OBの小針崇宏監督である。

小針監督は、周囲からのプレッシャーや期待のある中、約30年間夏の甲子園から遠ざかっていたチームを、就任3年目で導くと、10年目の夏には全国制覇を成し遂げるなど、結果を残し続けている。

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「何事もプラスに考え、やるべきことをやれば、『野球の神様』は見ている」/ 中京大中京 河合完治選手

2009年の夏の甲子園で、相手チームの壮絶な追い上げを振り切り、史上最多となる7度目全国制覇を成し遂げた、愛知県の名門、中京大中京

当時、チームの主軸を務めていたのは、高校通算38本塁打を放ち、甲子園でも大会記録となる28塁打を記録するなどの活躍を見せていた、河合完治選手である。

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「一番行きたい場所は甲子園だけど、一番いいグラウンドは母校のグラウンドです」/ 広陵 中井哲之監督

毎年100人前後の部員を抱えながらも、選手たち全員の監督、教師、父親の三役を担う中井哲之監督の指導こそが、広陵の強さの秘訣である。

高校野球の名門では、伝統や実績がプレッシャーとなれば、自然と野球の指導だけに熱が入り、生徒指導や人間形成にまで時間を割けず、不祥事を招くことは少なくない。

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