「こなすだけの『作業』ではなく、無駄な練習をしないことを意識する」/ 彦根東 増居翔太選手

2018年のセンバツ大会に、2季連続で出場を果たし、16強まで勝ち進んだ滋賀県の彦根東高校。

当時、チームのエースを務めていたのは、敗れた3回戦で9回ノーヒットピッチングを披露するなどの抜群の安定感を誇っていた、増居翔太選手である。

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増居選手は、文武両道を掲げながらも、甲子園に出場していた県内屈指の進学校である彦根東に憧れ進学をした。

しかし、勉強だけでなく野球のレベルも高いチームに圧倒され、入学当初は入部に対して躊躇っていた。

それでも、大好きな野球を諦めきれず入部すると、ポテンシャルの高さと努力量が評価され、1年秋から外野手として試合に出場しはじめ、2年時にはチームのエースにまで成長していった。

成長の背景にあったのは、勉強と部活の両立をする際に必要な限られた時間を有効的に使う術を身につけたことであった。

学校や野球だけに時間を割くのではなく、それらを効率よく進めるための睡眠や身体のケアなどの準備にも時間をかけ、「集中力」と「切り替え」を武器に、文武両道を可能にしていた。

その結果、2年夏にはチームに甲子園初勝利をもたらし、3年のセンバツの3回戦では、延長10回にサヨナラ負けを喫するも、9回ノーヒットノーランの好投を見せ、甲子園の歴史に名を残した。

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