世間では失敗よりは成功が、敗北よりは勝利がそれぞれ評価される傾向にあるため、結果を出すことにばかり専念したり拘ってしまう人は多い。
しかし、結果を出すことだけが全てでなければ、善し悪しを示す指標でもないため、周りの声を気にしたり他人の見解にばかり耳を傾ける必要はない。
何事も結果を出すまでの過程をどのように過ごしたかや、出た結果をどのように受け止め次に生かしたかなどの取り組みこそが、人生では重要である。
そんな考えから、日本文理を指揮していた大井道夫監督は、レギュラーや勝利という目に見える結果より最後まで一生懸命に取り組むことを求めていた。
大井監督は、チームや県の悲願である全国制覇を達成することを掲げながらも、技術や実力は簡単には向上しないため、無理なノルマを課して追い込むことはしなかった。
だが、誰もができるような一生懸命に練習をすることには強いこだわりを持ち、手を抜いている選手には厳しく叱責し、試合で起用しないこともあった。
それでも、選手たちが一生懸命取り組んだ上では、レギュラーや補欠、結果に関係なく平等に評価し、次なる挑戦や努力への意欲を後押ししていた。
練習で厳しいのではなく、練習に対して厳しくあり、過程を大切にし続けた大井監督の指導は、多くの教え子たちの人生でも役立つものとなっている。
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- 「勢いや偶然の勝ちではなく、必然の勝ちを求めることに価値がある」/ 仙台育英 須江航監督
- 「甲子園に立てるのはごく一部の選手だが、目指すことはみんなできる」/ 佐賀北 百﨑敏克監督
- 「試合では監督の采配が及ばないところで勝負が決まるような究極の場面がある」/ 高松商業 長尾健司監督
- 「自分のやるべきことを淡々とやれる選手が強い」/ 早稲田実 和泉実監督
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