どんなに優れた指導方法で接しても、どれだけ実績を残していても、教える相手に認めてもらえなければ、指導者の考え方や想いは伝わることはない。
そのため、ファーストコンタクトというものが非常に重要になるが、認められたい気持ちが前に出すぎると、叱ることや厳しく接することをやめてしまう。
だが、そうした状態で接するのは返って相手に失礼になり、一度距離が離れてしまうと、なかなか近づくことはできず、結果的には認めてもらえない。
そうした考えから、選手たちにありのままの自分を認められることを目指し、正面から向き合い指導をしているのは、松山商業を指揮している大野康哉監督である。
大野監督は、全国で唯一の大正、昭和、平成の三元号で全国制覇を成し遂げている名門、松山商業を指揮するにあたり、伝統を継承することを優先している。
また、かつての自身の実績をベースに理論を展開するのではなく、選手やチーム事情を考慮した上での指導スタイルを確立し、信頼関係を築くことも行っている。
こうして就任後直ぐに選手たちに認めてもらった大野監督の次なる目標は、全国の舞台に返り咲き、偉大なOBや全国のファンから復活を認めてもらうことだろう。
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