「心も体も汗をかくことを目指しているんです」/ 今治西 大野 康哉監督

甲子園で春夏合わせて10回の全国制覇を記録する愛媛県勢

私学が上位進出し始めた平成の時代も、愛媛県勢は公立が中心であった。

そんな公立勢で、安定した成績を残しているのが今治西高校である。

甲子園での優勝はないものの、春夏合わせて30を超える勝ち星を挙げ、2006年〜12年までは7年連続で春夏いずれか又は両方甲子園に出場するなど抜群の安定感を誇る、四国を代表する公立の強豪校である。

そんなチームを指揮しているのは、今治西のOBの大野康哉監督である。

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グランドでは座ることや腕組みをすることもせず、自らも選手たちと一緒になって汗を流し自分自身にも厳しいことから、「四国一熱い監督」と称されている。

大野監督は、練習では心身ともに鍛えることを目的に、選手たちを指導している。

近年はトリーニングの効率化や精神論を撤廃するチームが多いが、大野監督は、選手たちに「限界」に挑戦させ、体力や筋力だけでなく心の強化も行なっている。

特に、冬の練習時には、ランメニューや「巨人の星」と称されている、手押し車、おんぶ、などの壮絶なメニューがセットになったトレーニングで心と身体のスタミナを鍛え上げるている。

厳しいノルマに選手全員で取り組ませて自分の甘さと向き合わせ、「限界」を自分で決めないようにしながらも、他人とは比較をしないのが大野監督のスタイルである。

また、選手たちには全員に同じメニューを取り組ませるも、ノルマ設定などは原則としてしていない。

得意、不得意などは選手一人一人によって異なるため、最低限の目標は用意するものの、目標を達成できたか否かは確認をせず、各個人に任せているのである。

しかし、得意なメニューで余力を残していたり、限界を自分自身で決めている選手には容赦なく叱咤し、さらなる高みを目指すように伝えている。

冬メニューで「」と「」を鍛えた選手たちは、シーズン中に技を磨くため、効率よく成長できるのだろう。

「根性」や「気持ち」だけでは勝てない高校野球だが、体力や技術と同等に「気力」も必要なのは確かである。

今治西の冬に流した努力の汗と苦しさが、大舞台での「自信」に変わり、夏の喜びの涙になる日は近そうだ。

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