高校野球界において、激戦区と称される神奈川県。
県勢の甲子園での勝ち星は選手権は100回で126、センバツは90回で76、甲子園優勝経験校は5校と全国レベルのチームが群雄割拠する。
そんな神奈川で毎年上位進出をし、春夏二度ずつ甲子園制覇をし、全国にその名を広めているのが、東海大相模である。
名門東海大相模を1999年から指揮するのは、OBでもある門馬敬治監督である。
監督就任の翌年のセンバツを制すると、2010年夏準優勝、11年春と15年夏は優勝するなど驚異的な成績を残している。
門馬監督は試合を想定したノックや、試合中に仕掛ける作戦などを日々の練習から行いチームを全国レベルまでに育て上げているのだ。
また、具体的な目標を掲げ、選手の気持ちの統一や、モチベーションを高めている。
全国制覇という目的地を目指しているが、あまりにも漠然なものでは分かりにくいということを考慮し、具体的な高校名を目標にしたり、実際に練習試合をして、全国レベルを経験をするなど、目的への細かい目標や課題を設定している。
試合形式の練習や強豪校との練習試合を通して、日頃から適度な緊張感を身につけさせていることで、甲子園でも普段通りの野球ができる。
相手チームより早く甲子園でいつも通り戦い、プレーすることが東海大相模の強さなのだろう。