2006年の夏の甲子園で、駒大苫小牧との決勝戦引き分け再試合を制して、90年越しの夢を叶えた都の名門早稲田実業。
春夏1度ずつの全国制覇の経験があり、世界からも注目されるようなプロ野球選手を輩出している実績もある。
和泉監督は、1992年に監督に就任すると、激戦の東京を勝ち抜き、甲子園に出場すること7回。甲子園で19個の勝ち星を挙げている。(平成終了時点)
和泉監督の指導は、選手達に考えさせる自立型の野球である。
練習中には、野球部のグランドでは珍しいほど、監督や指導者からの指示や怒鳴り声は聞こえない。
練習中は選手同士で話し合い、感じたことをそのまま考えて試すスタイルである。
強制的に指示に従わしていては、選手たちが中心となって行う試合で、咄嗟の判断ができなかったり、勝負所で指示待ちになりミスが出て勝てないからである。
野球の実力だけでなく、物事を考えて判断し、処理する能力を身につけることで、早実の野球は全国でも勝てる野球に仕上がっているのだろう。