「最後の最後まで競争し、勝負して欲しい」/ 東北 我妻敏監督

100回の挑戦で成し遂げられなかった東北勢の悲願である甲子園制覇の夢。

そんな東北勢の中で最もトップの甲子園で勝ち星を挙げているの宮城県である。

その宮城を代表する名門で、甲子園優勝まであと一歩とせまった経験を持つのが東北高校である。

東北高校は、昭和5年の初出場以降春夏合わせて40回の甲子園出場を誇り、夏の甲子園で準優勝の経験もある。

創部110年を超える歴史もあり、プロ野球選手を多数輩出している高校野球界では有名な学校である。

そんな名門を指揮していたのは、東北高校のOBでもあり甲子園出場経験もある我妻敏監督である。

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我妻監督は、県内で一・二を争う激戦のメンバー争い(ベンチ入り)をも強さに変えている。

試合に出るメンバーを固定せずに、勝つために必要な選手や調子のいい選手などを、ベンチ入り経験の有り無しに関係なく、選んでいく。

そのため、気を抜けば外される緊張感と、結果をすぐ評価して貰える期待感で、部内の競争はいつも熾烈である。

部内競争によって、結果的にチームがレベルアップするため、監督は敢えて厳しく細かく選手を観察し評価しているのだ。。

選考の基準は技術だけでなく、数字に現れにくい態度や姿勢、日常生活の善し悪しなども含まれている。

生活面も評価対象となることで、選手たちの人間性も向上するといった一石二鳥の効果もあるのだ。

レギュラー争いに諦めず取り組む姿勢が、やがて野球の試合でも生きてくるのだろう。

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