平成の30年間で春夏合わせて、甲子園で50の勝ち星を挙げた、強豪、明徳義塾高校。
チームを指揮しているのは、馬淵史郎監督である。
馬淵監督と言えば、2002年夏の全国制覇より、1992年の星稜戦が印象に残っている人が多いだろう。
松井秀喜選手の5打席連続敬遠は「勝利至上主義」などと批判をされ、様々な物議を醸した。
教育の現場であり、相手チームへの配慮などを考慮すると、決して良い作戦であったとは言い切れない。
しかし、敬遠はルールの範囲内でアリ、敬遠という作戦が成功する例は少ない方である。
そして、無条件で走者を出すというリスクを背負い戦っていたことなどを踏まえると逃げたのではなく、勝負をしていたのだ。
勝利という目標のために、技術だけで勝負をするのではなく、頭を使い勝負することは、時に批判を浴びる。
だが、目標のために様々な努力をした経験は、自分の財産となり勝敗以上に価値のあるものとなるのだろう。
勝負を通して学ばせる馬淵監督の指導が、明徳義塾の強さの秘訣なのだろう。