2014年の秋の東京都大会を18年ぶりに制して、センバツ大会出場を果たした東海大菅生高校。
当時チームの投打の主軸を務めセンバツ出場に貢献したのは、高校日本代表にも選出され、打点王と首位打者の二冠に輝く実績を残した、勝俣翔貴選手である。
勝俣選手は、打撃力が評価されていたこともあり、2年夏までは野手として試合に出場する機会が多かった。
その一方で、肩の強さや球の質も評価され、2年の夏以降は投手として試合に出場する機会を増やししていき、練習試合では横浜高校相手にノーヒットノーランを記録するなど、投手として注目を集めていった。
迎えた秋の大会でも、投打に渡る活躍を見せ都大会の優勝立役者となり、センバツでは優勝候補にも挙げられていた。
しかし、センバツでは3回3分の1を投げ6失点を喫し、思うような投球ができず、チームも初戦敗退という悔しい結果に終わった。
その後の春の大会や夏の西東京大会でも思うような結果が残せずいたが、高校日本代表に選出された際に、他チームの指導者のアドバイスもあり、打者としての調子を上げていった。
他の選手が木製バットへの対応に苦戦する中、打力でチームを支え準優勝に貢献すると、大会ベストナインにも選出されたのであった。