2011年のセンバツに、新二年生だけで出場したことで、全国から注目を浴びた岡山県の創志学園。
その後も、甲子園出場を経験し全国レベルの強豪校となった。
チームを指揮するのは、長澤宏行監督である。
長澤監督は、ソフトボール界の名将として、オリンピックでのヘッドコーチの経験もある。
また、2003年に神村学園の監督に就任し、05年のセンバツで準優勝、2010年に創志学園の監督に就任し、11年にはセンバツ出場するなど、 短期間でも多くの結果を残している名将でもある。
長澤監督は、寮生活や学校生活などでも、グランドと変わらず妥協なく指導をしている。
学校、寮などでも責任を持ち、行動するよう伝えている。
そこには、野球で必要となる、判断力や観察力などは、日常生活から鍛えることができるといった狙いがある。
「勝利」や「敗北」といった目に見える結果ばかりを求めず、あくまでも、選手の態度や気配りなど、人間性の成長を重視して指導する。
技術や能力が高い選手にも、気が緩んだ動きに対しては、厳しく指導し、野球を通して野球以外の面も育てているのだ。
短期間で結果が出る秘訣は、技術の向上や名選手を集めるのでもなく、人間性の成長が欠かせないのだろう。