近畿圏だけでなく、全国からも毎年注目を集めている奈良県の名門天理高校。
甲子園には、昭和29年のセンバツに初出場すると、3度の全国制覇を経験している。
また、勝ち星も75と全国のトップレベルの数字も残している。
そんな、名門校を指揮しているのが中村良二監督である。
中村監督は選手時代に、主将として天理で全国制覇を経験している。
また、プロ野球選手や中学野球の指導、大学の監督など数々の経験も持っている。
中村監督の指導は自由を軸にしながら、自主性を教えている。
自由ではあるものの滅多に褒めることはせず、時には大声で指摘をすることもある。
しかし、監督やコーチが頭ごなしに指示を出し、指示待ちで受け身な選手を育てているわけではない。
行動や練習にある程度の「責任」を持たせるためにも、正しい行動や考えが身につくまで、時間をかけてでも指導をする。
何事も「責任」を待たせることにより、試合でも行動一つ一つを考えるようになり、失敗やミスが出ても人のせいにすることなく、選手自身で解決できる能力も身につくのだろう。