苦しいことやしんどいことが目の前に立ちはだかると、自然と逃げたくなったりやめたくなるが、逃げることばかりをしていては、将来の自分には後悔しか残らない。
一方で、過酷な物事を乗り越えた未来の自分は、例え良い結果が得られなくとも、笑い話にしたり経験値としたりして、胸を張れるものとなる。
そうした考えから、目の前の辛いことや試練に対して挑むよう促し指導していたのは、八重山商工や日本文理大付を指揮していた、伊志嶺吉盛監督である。
伊志嶺監督は、八重山商工時代、離島勢初の春夏連続で甲子園出場へ導き、いずれも初戦突破をするなど、高校野球史に大きな功績を残した。
しかし、そうした実績の裏には、伊志嶺監督の壮絶な努力があり、特に就任当初には、学校の部費でまかなえない部分は自腹を切ったり、選手たち以上に汗を流して部員不足を補うなど、苦労が絶えなかった。
それでも、島の期待や自身の夢、選手たちの目標を叶えるために、過酷な毎日も時間が勲章や自信に代えてくれると信じて、黙々と挑戦を続けていった。
選手たちに技術やスキルを伝えるだけでなく、何事に対しても諦めたり逃げずに挑むことの素晴らしさを伝え続けた伊志嶺監督の想いは、多くの教え子たちに受け継がれている。
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