「地道に続けていくことでメンタルが強くなる」/ 花咲徳栄 高橋昂也選手

2016年の甲子園に春夏連続出場し、選手権ではベスト16まで勝ち進んだ、埼玉県の花咲徳栄高校。

当時チームのエースを務めていたのは、最速152キロを誇り、「世代ナンバー1サウスポー」と称されていた、高橋昂也選手である。

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高橋選手は、小学3年時から野球を始めると、中学時代には県大会を勝ち抜き、関東大会に出場した経歴があり、花咲徳栄に進学後は、1年秋からベンチ入りを果たした。

2年の夏の甲子園では、ベスト8進出に大きく貢献し、その際に、2番手投手ながら140キロを超える速球で相手を翻弄していたピッチングが話題を呼び、秋以降は全国から注目を浴びる存在になっていった。

しかし、「ドラフト上位候補」と期待された中で臨んだセンバツでは、本来の投球ができず、6イニング6失点を喫し、チームも初戦敗退となった。

敗戦後は、焦りから怪我を発症し、1ヶ月間マウンドから離れることとなり、甲子園以前に、エースというポジションさえ危うい状態となった。

それでも、仲間や監督から励まされ、怪我を前向きに捉えた高橋選手は、毎朝自宅から学校までの9キロを走るなど、復活へ向けたトレーニングに取り組んでいった。

心身共に成長して迎えた夏は、県大会37イニング無失点、被安打11、52奪三振という驚異的な記録を残し、チームを甲子園16強まで導いたのであった。

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