「甲子園では何が起こるか分からない」/ 市和歌山 山根翔希選手

校名変更後、初の甲子園出場で、惜しくもサヨナラ負けを喫するも、延長12回にも及ぶ大熱戦を演じた、2014年の市立和歌山

当時、チームの攻守の要として、和歌山県大会では全試合無失策で、38個のアウトをとる活躍を見せていたのが、山根翔希選手である。

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山根選手は、161センチ、52キロの小柄な体格を活かした俊敏な動きで、9番二塁手として、投打に渡る活躍で、チームの甲子園出場に大きく貢献していた。

迎えた、甲子園の初戦では、初めての甲子園にも臆することなく、ファインプレーでチームのピンチを何度も救っていた。

同点で迎えた12回裏、一死一、三塁の場面で、イレギュラーにも対応し捕球するも、甲子園の雰囲気に動揺し、一塁送球を選択し、相手のサヨナラを許してしまった。

試合終了時には、甲子園は激闘を演じた市和歌山と最後の最後まで好プレーを見せた山根選手に拍手を送っていた。

しかし、敗戦直後は、自身のミスが敗因と考え、涙で甲子園を去り、宿舎の部屋から出ることや食事をとることもできないほど、落ち込んでいた。

それでも、監督や仲間の言葉に励まされ、野球にリベンジを誓い臨んだ大学野球では、好守を武器にレギュラーを勝ち取り、ベストナインにも選ばれる活躍で、リーグの秋春連覇に貢献した。

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