1911年の創部後、センバツで3度の全国制覇、春夏合わせて40回以上の甲子園出場を記録している、広陵高校。
そんな伝統あるチームを指揮しているのが、選手時代に広陵のユニフォームを着て、春夏甲子園出場を果たした経験を持つ、中井哲之監督である。
90年に監督に就任すると、91年、03年のセンバツで全国制覇、07年、17年の選手権で準優勝と、数々の成績を残している。
中井監督は、30年を超える指導歴の中で、1度もぶれることなく、「オンとオフの切り替え」を重視した指導を続けている。
三学年を合わせれば、100人を超える部員たちと、寮で寝食を共にしながら「父親」のように接し、家庭のような雰囲気を心がけている。
名門の大監督という立場ではあるが、厳しさだけで接することをせず、冗談を言ったりイジリをして、選手たちの緊張をほぐすことも積極的に行い、選手たちとの距離を近づけている。
そして、将来社会に出てから役に立つ「人間性」を向上させることを目指し、野球以上に、人の話を聞く姿勢や、感謝の気持ちを持つことなど、生き方の指導を徹底し行なっている。
野球だけにとらわれず、人間性を成長させる環境づくりを大切にしていることが、広陵の強さの秘訣なのだろう。
「「どうしたらいいのかと考え、変えていくことが上達するために大切なこと」/ 広陵 中井哲之監督」への1件のフィードバック