「選手たちに『考える余地』と言いますか『余白を残していくこと』も重要」/ 熊本工 安田健吾監督

春夏合わせて40回を超える出場と3度の準優勝を甲子園で記録している九州地区を代表する名門校、熊本工業高校。

チームを2014年から2019年春まで指揮していたのは、選手時代に2度センバツに出場した実績を持つ、OBの安田健吾監督である。

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安田監督は、「基礎基本の徹底」を掲げ、練習の大半を基礎や基本の反復練習の時間に費やしている。

野球の基礎基本ともなるキャッチボール一つにも「徹底」を意識させ、普通のスローイングだけでなく、体勢の悪い状況を想定しての捕球や投球などのあらゆるパターンを練習させている。

試合では様々な動きや場面があり、その際にも正確な捕球と投球が求められるため、原点となるキャッチボールで、ミスの可能性をゼロへと近づけている。

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守備だけでなく、打撃やトレーニングの練習も基礎基本が中心であり応用のメニューは少ないが、そこには、選手たちを自発的に野球に取り組ませる狙いがあった。

基礎基本ばかりの練習を全体練習で行い、選手たちに物足りなさや不安を感じさせることで、自然と足りない部分や不安要素を補うために、自主練に取り組んだり主体的で質の高い練習になるのであった。

基礎基本と自主性のスタイルを武器に挑戦を続ける九州が誇る伝統校、熊本工業が甲子園を制する日は近そうだ。

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