1993年のセンバツに初出場後、2000年の夏に8強、07年の夏には4強進出を果たすなど、甲子園で10を超える勝ち星を挙げている、長崎日大高校。
そんなチームを06年夏から18年夏まで指揮してのは、沖縄尚学の監督として、沖縄県勢初の全国制覇へ導いた実績を持つ、金城孝夫監督である。
金城監督は、「野球の全ては日常生活にあり」という指導方針を掲げ、グランド以外の面にも、妥協なく指導を続けていた。
沖縄尚学の監督時代には、「なんくるないさ」による、時間のルーズさが、甲子園では通用しないと考え、技術以上に時間厳守を設定させていた。
世論の考え方の変化によって、グランドでの人間形成が批判や否定をされ、技術を磨くことしかできなくなってきた時代背景を考え、金城監督は、日常生活へと目を向けたのであった。
毎朝、授業開始前に選手たちに清掃をさせたり、読書を通して人間としての成長を目指し指導していた。
そのため、グランドより教室で厳しい監督としても有名でもあったが、甲子園での成果を残していたことから、他の都道府県の強豪校が、遠征して学びに来ることもあった。
長崎日大では、全国制覇を果たせなかったものの、人間力の高い選手を育てて続けていた金城監督の新天地、愛知黎明での采配にも目が離せない。
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