1991年の初出場以降、2010年の夏のベスト8を筆頭に、春夏合わせて7つの勝ち星を甲子園で挙げている新潟明訓高校。
そんなチームを84年から12年まで指揮していたのは、甲子園に8度導いた実績を残している佐藤和也監督である。
佐藤監督は、従来の高校野球とは異なる「楽しく野球をすること」をモットーに、指導を続けていた。
監督就任当初は、厳しい指導で選手たちを鍛え上げるも、試合では選手が監督に気を遣い、萎縮した消極的なプレーになっていると感じ、指導方針を大きく変えた。
そこで、監督自ら厳しいノルマや課題を出すのではなく、選手が自発的動くような環境づくりに力を入れ、選手との関係もフラットな状態を心がけていた。
高校野球に古くから残る「根性論」や「理不尽なルール」などを全てなくし、合理的な練習を行なったり、メンタルを失敗の口実にしないように指導していった。
そして、やらされるだけの練習からの脱却するために、野球の本質を伝えながら、「楽しさ」を見つけるように伝えている。
決して「楽」をさせるのではなく、野球の難しさや面白さなどを「楽しませる」指導を続けた佐藤監督のスタイルが、新潟明訓の強さを支えていたのだろう。
「「野球は修行ではない、練習も試合も楽しくやればいい」/ 新潟明訓 佐藤和也監督」への1件のフィードバック