1962年に高校野球史上初の春夏連覇を達成すると、以降も輝かしい成績を残し続けている、栃木県の作新学院高校。
そんな名門を、2006年の秋から指揮しているのは、選手時代に主将としてチームを甲子園に導いた経験を持つ、OBの小針崇宏監督である。
小針監督は、23歳の若さで監督に就任すると、「チームの雰囲気」を変えることからスタートしていった。
長年、夏の甲子園に出場できていないことで、選手たちは気持ちの面で負けていると感じ、小さな成功体験などで得られる「自信」を持たせる取り組みを行なっていった。
そこで、練習量を増やすというシンプルな改革から行い、選手たちにも現状を打破する意識を植え付けさせていった。
また、試合の中でも意識改革を行う必要があると考え、「送りバント」一つにも攻めの姿勢を持つことや、捕れない打球に対しても「捕る」という気持ちを持つことが勝敗に影響することを伝え、メンタルの部分で負けないチーム作りを続けている。
練習量で得られた「自信」と最後まで諦めない「執念」が作新学院を復活させ、2009年には31年ぶりの夏の甲子園出場を果たすと、16年には全国制覇を果たした。
全国制覇後も進化を近づけている作新学院に今後も目が離せない。
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