「漠然と練習に取り組むことほど、無駄なことはない」/ 慶應義塾 森林貴彦監督

スポーツでは、練習や努力をする上で、苦しんだり辛さを経験することが多いが、本来は楽しむことが、成長を後押しし、結果にも繋がるのだろう。

そんな、スポーツの本質を意識し、「エンジョイベースボール」という目標に掲げる慶應義塾の伝統を継承し、更なる楽しむ野球を追い求めるのは、森林貴彦監督である。

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「せっかく好きで野球をしているのだから、自分自身の意思で野球に取り組んでほしい」/ 慶応義塾 森林貴彦監督

1888年の創部からスタートし、数々の伝統と実績を残し、激戦区神奈川で毎年上位進出で注目を集める慶應義塾

そんな名門を2016年秋から指揮しているのは、監督業と並行して小学生の担任を務めるなどの異色なスタンスをとる、森林貴彦監督である。

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森林監督は、慶應の伝統でもある「エンジョイベースボール」を受け継ぎながら、100人を超える部員全員に目標や役割を与えて指導している。

慶應では、選手たちが主になって行う自主練が有名ではあるが、全員が同じ練習メニューと量をこなすことで得られる一体感を重視し、班わけなどは行うものの、基本的には全員同じ練習に参加させている。

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また、上田誠前監督時からの伝統である大学生コーチによる指導やアドバイスをメインとして、監督自らは、ほとんど注意や指導をせず、サポート役に徹している。

自身の経験から、大人から怒られたり指摘されると、野球や練習に対する気持ちが後ろ向きになり、練習の質が下がってしまうと考え、敢えて深入りをせず見守るスタイルを続けている。

その他にも、古くから残る理不尽な上下関係や坊主の強制など、理論に基づいていないものや、合理的でない伝統は全て廃止し、選手たちが野球だけに集中できる環境作りを行っている。

周囲からは、批判を受けることもあるが、推薦や特待生制度なしのメンバーのみで、就任3年目に甲子園春夏連続出場を果たすなど、名門復活を結果で示した、森林監督から今後も目が離せない。 

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「毎日が本番」/ 慶応義塾 上田誠監督

神奈川県の高校野球界で「四強」の一角として毎年優勝候補として注目を集める慶應義塾

かつては、甲子園での全国制覇の経験もある名門だが、1962年を最後に半世紀近く甲子園から遠ざかっていた。

そんなチームを四半世紀指揮し甲子園に導いた名将が上田誠監督である。

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