高校野球では、同じ地区に全国レベルの強豪校が存在すれば、甲子園出場が難しいが、自チームの底上げに繋がり、目標が具体化しやすいといったメリットもある。
國學院栃木を指揮する柄目直人監督もまた、県内最大のライバルであり、全国トップレベルの強敵、作新学院と鎬を削ることによって、日々チームの強化に取り組んでいる。
“「起こりうる展開を予想していれば動じることはない」/ 國學院栃木 柄目直人監督” の続きを読む高校野球では、同じ地区に全国レベルの強豪校が存在すれば、甲子園出場が難しいが、自チームの底上げに繋がり、目標が具体化しやすいといったメリットもある。
國學院栃木を指揮する柄目直人監督もまた、県内最大のライバルであり、全国トップレベルの強敵、作新学院と鎬を削ることによって、日々チームの強化に取り組んでいる。
“「起こりうる展開を予想していれば動じることはない」/ 國學院栃木 柄目直人監督” の続きを読む1985年夏の甲子園初出場後、センバツでの4強進出などを筆頭に、地区や県だけでなく、全国でも成績を残している國學院栃木高校。
そんなチームを指揮しているのは、選手時代に1番打者としてセンバツ甲子園4強進出に貢献した実績を持つ、 OBの柄目直人監督である。
柄目監督は、選手時代に圧倒的な練習量やスパルタの指導で成果を残した経験から、監督就任当初は練習量と厳しさを重視して指導していた。
また、県内の最大のライバルである作新学院の練習スタイルや指導法を取り入れるなど、甲子園を強く意識し選手たちを育てていた。
しかし、時代の流れによって選手たちの考え方や価値観の変化が進むにつれ、柄目監督の指導が合わない状態が続き、成績も残せない時期が続き、監督自身も体調を崩してしまった。
そこで、今どきの選手たちの考えや価値観を受け入れることを考えたり、芸術や人との会話などの野球以外のものからも学ぶ機会を作り、自身の価値観を見直し指導方針も大きく変えた。
短い練習時間で成果を出すスタイルや、野球以外の社会に出てから役に立つスキルを指導するなど、成果を重視するのではなく、成長を目的に選手と接するようになっていった。
2017年に作新学院を敗り県大会を制すると、18年ぶりに出場した翌年のセンバツでは16強進出を果たすなど、復活を遂げた柄目監督と國學院栃木の活躍に今後も期待だ。