「苦しい戦いを勝ってこそ連覇が見えてくる」／ 横浜 松坂大輔選手

1997年の新チーム結成後、神宮大会、センバツ、選手権、国体と、史上初の4冠を成し遂げ、公式戦1年間負けなしという記録を作った、横浜高校。

当時、チームのエースを務めていたのは、夏の甲子園の決勝戦でノーヒットノーランを達成するなどの活躍を見せていた、松坂大輔選手である。

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松坂選手は、幼少期に剣道をしていたことで、背筋の強さと手首の柔らかさなど、投手として必要な武器を自然と身につけていたこともあり、野球を始めると直ぐに、結果を出していった。

中学時代には、日本代表にも選出され、その際チームメイトであった複数のメンバーから、進学を共にする誘いを受け、横浜高校へ入学することとなった。

横浜高校では、周囲から「サボりのマツ」と称されるほど、練習嫌いではあったが、2年夏の神奈川大会準決勝で、自身の暴投でサヨナラ負けを喫っしたことをきっかけに、猛練習を自らに課すようになった。

徹底した走り込みや、トレーニングをこなしたことで、 着実に力をつけた松坂選手は、秋以降、1度も負けない投手へと成長していった。

迎えた、最後の夏の甲子園では、準々決勝でPL学園との延長17回の死闘を制し、準決勝の明徳義塾戦では6点差を逆転して勝利するなど、松坂選手もチームも苦戦しながら更なる進化を遂げていった。

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甲子園ラストゲームの決勝戦では、史上2人目となるノーヒットノーランを記録し、「平成の怪物」と称されるほどの伝説を作ったのであった。

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