平成に入り幾度も甲子園の決勝まで勝ち進み存在感を示している東北勢。
東北の悲願の全国制覇は着実に近づいていると誰もが感じている。
そんな東北勢で密かに力をつけているのが、山形県勢だ。
かつて、東海大山形がPL学園に大敗したことで最弱と言われていたが2006年には日大山形が県勢初の8強、13年には4強進出と、一歩ずつ優勝へ近づいている。
そんな山形の歴史を作り続ける日大山形を率いてるのが、OBでもある荒木準也監督だ。
甲子園で校歌を歌うことが目的であったチームを、今や全国の強豪校と称されるほどの名門へと育て上げた。
そんな荒木監督は、甲子園での幾度のピンチも伝令やミーティングで言葉を使ったサポートをし、勝利へと導いてきた。
06年夏の今治西との延長13回の死闘でも、「甲子園には語り継がれる名勝負がある。ここから逆転するのが、それじゃないか」と、選手を勇気づけ、見事逆転勝利で初の8強へと導いた。
常に県の歴史を変えることを目指し、「挑戦者」として試合に臨むことで、失敗を恐れず思い切りプレーができるのだろう。