1998年から続いていた、秋田県勢の夏の甲子園連敗記録をストップさせたのが、2011年に出場した能代商業(現、能代松陽)である。
当時エースとしてチームを支えていたのが、保坂祐樹選手である。
保坂選手は、2年生ながら出場した甲子園では鹿児島実業相手に、2回降板で、チームも15失点、0得点と大敗を喫し、県勢の不名誉な夏の連敗記録も13に伸ばしてしまった。
その際味わった悔しさを忘れないためにも能代商業は、グランドに甲子園での大敗したスコアを張り出し、全員でリベンジを誓った。
甲子園に出場することが目標であったチームの意識は変わり、甲子園で勝つために早朝から深夜まで練習を行うようになっていった。
そして、最後の夏となった甲子園では、前回敗れた鹿児島県勢の神村学園との対戦となった。
序盤にリードをゆるすも、中盤に試合をひっくり返し、全国の舞台で見事リベンジを果たした。
勢いに乗ったチームは、16強まで勝ち進み、最後は延長の末サヨナラ負けを喫するも、全国に能代商業の、秋田の強さを知らしめた。
敗戦を反省材料にするだけでなく、モチベーションへしても活用することで、苦しい練習や辛い時間も乗り越えることができたのだろう。
「「辛い思い出があったからこそ良い思い出が本当に良い思い出になる」/ 能代商業 保坂祐樹選手」への1件のフィードバック