「1つでもいいから1位になれるものを作れ」/ 松山商 重澤和史監督

1902年の創部後、春夏合わせて7度の全国制覇と80の勝ち星を記録し、夏の甲子園に滅法強い(夏60勝)ことから、「夏将軍」と称されている、愛媛県の松山商業高校。

そんな名門を2009年夏から指揮しているのは、今治西高校の出身で、川之江高校の監督時代に甲子園4強へ導いた実績を持つ、史上初のOB以外の監督として注目を集めている重澤和史監督である。

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重澤監督は、2001年の夏を最後に甲子園から遠ざかる名門の復活を目指し、伝統の基礎練習の反復と身体作りを継承し指導している。

特に冬場の期間には、夏型のチームの土台を作るために、徹底した基礎練習を繰り返し続け、基本を身につけさせている。

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また、精神力の成長も目指すために、年末には3日間、敢えて理屈や理論を無視した、理不尽な練習の合宿を行っている。

合宿では、勝つ集団になるためのチームの結束力を高める効果もあると同時に、自身の役割を明確にするきっかけ作りの場でもある。

技術で引っ張ることや、声で支えるなど、一人一人に適した役目を自身で見極めて、担わせることで、責任感とチームの一員としての自覚が生まれ、人任せや受け身の状態からの脱却を目指しているのだ。

名門の復活を目指す重澤監督松山商業の選手たちの挑戦に、今後も目が離せない。

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