野球界には、一球に対して魂を込めるという意味を持つ「一球入魂」という言葉があるが、多くの人は、勝つためや結果を残すためのモットーとしてとらえている。
もちろん、勝利や結果のためでもあるが、自分の大好きな野球に専念できる環境があることへの感謝の気持ちを一球に込めるという意味も持っている。
そうした考えから、試合だけでなく、練習の一球に対しても様々な想いを持ち取り組むように指導しているのは、島根県の開星高校を指揮する野々村直通監督である。
野々村監督は、センバツ大会で21世紀枠の高校に負けた際に不適切な発言があったことや、練習試合に対しても妥協なく勝利を求める姿から、勝利至上主義と批判されることもあった。
しかし、野々村監督が重視していたのは、勝つことではなく、勝利を必死になって目指した時に何を得られるかであり、決して結果だけではなかった。
特に、野球に不自由なく取り組める現代の選手たちに足りない、周囲の人への感謝の気持ちを持つことや、やりたいことができる喜びを知ることなどは、就任当時から伝え続けている。
真剣に勝利を目指すことを通して、人としての成長を促していた野々村監督の独自のスタイルで鍛え上げられた開星高校は、全国制覇へ向かって今日も汗を流している。
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