1987年のセンバツ大会での準優勝を筆頭に、甲子園出場だけでなく、出場する度に上位進出も果たしている強豪、関東一高。
そんなチームを2000年秋から率いているのは、関東一高のOBで、社会人野球の経験も持つ、米澤貴光監督である。
米澤監督は、日頃の練習から怒鳴なることをせず、選手を自主的に動かすことを目指し、「気づかせ役」に徹している。
かつては、スパルタ式の指導も行っていたが、「やらされている」状態では、即効性はあるものの、成果や成長が得られない状態が続いていた。
そこで、ミスをした際にも、結果を叱るのではなく、原因や理由を選手に伝えたり、考えさせたりしながら、同じミスを繰り返さないようにさせ、選手の自立をサポートする指導へと変更した。
また、野球が団体競技のスポーツという特性を活かし、全員に全ての成長を求めるのではなく、誰かの弱点を誰かの長所で補うようなチーム作りを行っている。
そして、シーズン中には「実戦形式の練習」を中心に行い、各自の役割の確認をし、仕上げていく。
「全員野球」を徹底し、常に実践を意識した練習を続けることで、スター選手がいない状態でも、毎年地区大会や甲子園で安定して上位進出を果たせているのだろう。
「「野球は団体競技、最大限できることをやっていけば戦えます」/ 関東一 米澤貴光監督」への1件のフィードバック