「悪いことがあったほうがええかも分からん」/ 明徳義塾 馬淵史郎監督

人生では、思い通りにならないことや、頑張っても報われないことが多く、その度に苦労をしたり涙をするものである。

しかし、簡単に栄光を掴めたり、困難に出会わない状態では、何かを成し遂げた時の喜びや達成感は味わえない。

また、カベを乗り越えた際に得られる、スキルやノウハウが身につかないため、成長することもない。

そんな考えから、明徳義塾を指揮している、馬淵史郎監督は、マイナスの材料もプラスに捉えるよう、伝えている。

馬淵監督は、厳しい状況でも、最後まで諦めずに挑み続けた時にこそ、結果が残せるという持論から、劣勢や不利な環境でも言い訳はしない。

与えられた条件で、最善の策を絞り出し、ゲームセットが告げられるまで、妥協することはない。

あまりにも徹底したその姿勢は、「勝利至上主義」などと、時に批判を浴びたり、物議を醸すこともある。

だが、そうした声やトラブルすらも、勝負への原動力やモチベーションへと変換し、ベストコンディションへと導く。

優れた対応力と、逆境で培った力を武器にする、馬淵監督率いる明徳義塾から、今後も目が離せない。

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