「監督が乗った時が、チームが乗った時です」／ 延岡学園 坂元亮伍選手

2013年の夏の甲子園で、県勢初の決勝進出を果たし、堂々の準優勝を成し遂げた、宮崎県の延岡学園高校。

当時、チームの主将を務めていたのは、3番センターとして投打に渡る活躍を見でもチームを引っ張っていた、坂元亮伍選手である。

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坂元選手は、中学時代に延岡学園の試合を観戦し、チームの雰囲気やレベルの高さに憧れて進学を決意いした。

技術の高さや、延岡学園が大切にしている生活態度や授業を受ける姿勢を評価され、1年夏からベンチ入りを果たした。

しかし、試合に出場する機会が増えていった1年秋から3年春までは毎回優勝候補に挙げられながらも、敗戦が続き甲子園出場は叶わずにいた。

そんなチームの重い雰囲気を変えるためとして、3年春から急遽坂元選手は主将に任命された。

夏の大会までの残り時間が限られた中で、個々のレベルが高いことに過信しつつあったチームを見直し、「チーム力」をテーマに、全員で1球を追いかけ、全員で1球を大切にする姿勢の重要性を伝え、試合中にもプレーだけでなく声と背中で引っていった。

最後の夏には、3年ぶりに甲子園の切符を掴むと、甲子園では選手の怪我など様々なトラブルに見舞われながらも、「チーム力」で試練を乗り越え、県勢の歴史を大きく塗り替えたのであった。