「苦しい時こそ笑顔を忘れない」/ 近江 中尾雄斗選手

2018年の甲子園に春夏連続で出場し、センバツでは16強、夏はベスト8まで勝ち進んだ滋賀県の近江高校

当時、チームの主将を務めていたのは、100回記念となった夏の甲子園で選手宣誓という大役を担い、全国からも注目を集めた、中尾雄斗選手である。

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中尾選手近江高校進学後の1年夏、チームは甲子園出場を果たすも、初戦で大敗を喫し、全国のレベルの高さをスタンドで目の当たりにした。

そんな経験からリベンジを誓い臨んだ2年夏は、レギュラーを勝ち取り、甲子園へあと一歩の所まで迫るも、県大会決勝では中尾選手のエラーが決勝点となり、チームは敗れた。

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自らのエラーに責任を感じた中尾選手は、辛い想いをほかの選手たちにさせまいと、自ら主将に立候補し、ミスをカバーし合えるチーム作りを目指していった。

冬場の辛いトレーニングにも、声を出して引っ張り、グラウンドでは率先して準備をするなど、主将としてできる限りのことに全力を尽くした。

レギュラー争いが激しいこともあり、途中出場が増えた中尾選手ではあったが、自らの結果にこだわるのではなく、ベンチ内の雰囲気を高めるために笑顔を作ったり、ミスした選手にも声をかけるなど、チームファーストで支え続けていた。

迎えた、3年春はベスト16、最後の夏は準々決勝で逆転サヨナラスクイズで敗れるも、試合終了後に見せたのは、1年前の悔し涙ではなく、やり切った笑顔であった。

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