「甲子園で勝つことで生徒には野球ができる喜びを感じてほしい」/ 履正社 岡田龍生監督

平成最強とされている大阪桐蔭と共に、現在の大阪を引っ張る存在として注目を集めているのが、履正社高校である。

平成の甲子園では、2014年、17年センバツ準優勝が最高成績であったが、令和元年の選手権では圧倒的な打力を武器に初の全国制覇を成し遂げた。

また、2016年秋の神宮大会では、ライバル大阪桐蔭も成し遂げていない優勝を経験していることから、甲子園に出場する度、「優勝候補」と称されている。

そんなチームを1987年の無名時代から率いてるのが、名将岡田龍生監督である。

岡田龍生監督の記事はこちら。

特待生で生徒を取る制度もないことや、選手たちの寮もない環境にも言い訳することなく、全国トップレベルまでに育て上げできたのだ。

大阪桐蔭の記事はこちら。

監督就任当時は勝利至上主義と批判されながらも、結果を残すために死に物狂いで選手を指導し、スパルタで野球部を育てていた。

しかし、行き過ぎた指導もあり半年間の謹慎処分を受け指導方法は180度変え、現在の選手の自主性を優先するスタイルに定着したのだ。

部員一人一人との個別面談で、心の部分から選手をサポートしたり、ベンチ入りメンバー決めを、選手たちの投票に一任したりと、監督中心のチームから選手中心のチームへ変更したことで結果はすぐに出た。

それは、選手たちが指示待ちではなくなったことに加え、行動一つ一つに責任を持つようになるなど、技術をカバーする人間力が身についたからであった。

そして、勝つことにも拘りながらも、勝利の喜びや野球の楽しさなどの忘れつつある「原点」を大切にしていることも、岡田監督の野球の特徴でもある。

昭和のPL学園、平成の大阪桐蔭に続き長年高校野球界の軸となっている大阪勢バトンを引き継ぎ、令和の履正社を目指している。

履正社の記事はこちら。

【関連】PL学園の記事はこちら。

「「甲子園で勝つことで生徒には野球ができる喜びを感じてほしい」/ 履正社 岡田龍生監督」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です