「見て学ぶということも大事なことです」/ 竜ヶ崎第一 飯塚親弘監督

茨城県勢として初めて甲子園の土を踏み、その後春夏合わせて10回の甲子園出場を誇る名門、竜ヶ崎第一高校。

大正時代には、5年連続甲子園出場を果たし、関東を代表する強豪として活躍していたものの、平成12年を最後に甲子園から遠ざかっている。

しかし、近年は、私学の全国レベルの高校に阻まれながらも、県大会では上位進出を続け、優勝候補にも名を連ね、名門復活を予感させている。

そんな竜ヶ崎第一を指揮していたのは、OBでもあり、現在は部長としてチームを支えている飯塚親弘監督である。

飯塚親弘監督の記事はこちら。

飯塚監督はチームのテーマに「気づき」を掲げ、普段の練習から視野を広げるように伝えていた。

県内屈指の進学校である、竜ヶ崎第一では練習時間が平日では4時間弱と限られていることから、無駄を全て排除し効率を重視している。

そのため、選手たちは少しでも多くの練習時間の確保しようと考え、練習中の移動は全て全力疾走をし、ボール集めや道具の片付けなども無駄な動作一つなく行う。

このような日ごろの練習環境は「集中力」が生み出し、試合でも役に立っているのだ。

また、監督就任当初は野球の指導をできる指導者が飯塚監督のみの状態であったが、守備練習では選手がノッカーを交代でするなど、工夫を凝らしていた。

効率を良くすることと、時間の無駄遣いを減らすために始めたこのスタイルだが、選手たちが自らノックをしたことで、自チームの選手の動きを盗める機会になったり、バットコントロールなどの打撃の練習にもなるなど、通常の練習以上の効果があった。

そして、土日の授業の休みの日には、遠征試合を極力行い、他チームや他県の良さなどを吸収し、学ぶように指導している。

野球の技術だけでなく、グランド整備の仕方や雰囲気作りなど、選手たちが自ら学び取り入れ、良いものは活用していくことで、遠征ごとに成長している。

小さな「気づき」がやがて、大きな「」となり、限られた環境でも結果を出すことができたのだろう。

伝統と「細かな野球」を武器に戦う竜ヶ崎第一が、甲子園に帰ってくる日近そうだ。

竜ヶ崎第一高校の記事はこちら。

【関連】常総学院の記事はこちら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です